プロフィール

 

1962年 滋賀県高島市生まれ

1984年 行岡整復専門学校卒、柔道整復師免許取得

1988年 大阪鍼灸専門学校卒、鍼灸師免許取得

 

在学中より大阪市、尼崎市内の鍼灸接骨院で研修を続ける。

卒後、大津市内のクリニック理学診療科に勤務した後、

1989年北川鍼灸整骨院を開設し現在に至る。

 

古典鍼灸臨床医学会、経絡治療学会、日本中医推拿研究会等で研鑽を積む。

日本鍼灸師会、滋賀県鍼灸師会会員

 

某サイトで受けたインタビュー記事です。

 

1、鍼灸師としてのキャリアは何年位ですか?

  昭和63年に免許を受けましたので30年を超えました。

 

2、鍼灸師をめざしたきっかけ、理由を教えてください。

  医師、歯科医師は患者様の身体に直接医療器具を用いて治療にあたられます。でもそうで無い者が、鍼と艾であればそ

  の道具を使って、独自で治療行為を行って報酬が得られる。医療職の中でこの様な事が赦されているのは鍼灸師だけです。

  自身の考えの元治療が行える、その醍醐味に魅せられて鍼灸師をめざしました。

 

3、治療を行う上で最も大切にしていることは何ですか?

  安全で清潔な治療の提供です。危険な技法や不衛生な環境では安心して治療が受けられません。安全のために鍼は使い捨

  てなのは言うまでも無く、自身の手指や院内美品の清潔を心掛けています。又、むやみに鍼を深く差したり強い刺激を与え

  る方法はとりません。二度と鍼治療はいやだと仰る方は過去にそのような経験をされています。

 

4、「この仕事をして良かった」と思うのは、どんな時ですか?

  開院して30年を超えますと、子供の時に来院されていた患者様が今は親となり、ご自分のお子さんを連れて来られる時

  は大変うれしく思います。親子2代3代にわたってご来院頂ける時や、苦痛に見舞われたけど鍼灸治療によって乗り越えた

  時等お役に立てた思い出はこの仕事を続けてきた喜びですね。

 

5、得意とする治療分野や症状を教えてください。

  特に意識していません。同じように表れる症状でも違いはありますし、診慣れた状態を余裕の目で見てしまうと、思わぬ

  落とし穴に落ちますので、得意とする意識は持ちません。ただ取り組みやすい症状はありますよ。

 

6、特に印象に残っている患者さんはいますか?エピソードや治療経過を教えてください。

  終末期の患者様を往診で治療させて頂いた時ですね。もちろん、その様な状態の方ですので主治医の先生と訪問看護師よ

  る往診も受けられていましたが、日々の身体の怠さや痛み、凝り感、食欲不振、冷え等は続きます。それらの緩和を鍼灸治

  療で望まれました。次第に状態が悪くなっても、患部のツボに手で触れ、さすり、鍼灸治療を治療を行うことが大変心地良

  く伝わるようで、手当の重要さを教えて頂きました。日本の鍼灸治療は手で触れツボを探し治療します。この手当の基本を

  強く認識させてくださった患者様でした。

 

7、もし、鍼灸師になっていなければどんな仕事をしていたと思いますか?

  やはり、何かの職人になっていたと思います。父が扇子を作る職人でした。幼少期より工房で竹を触って遊んでいました

  ので、物造りは好きです。今考えると料理人かメカニックが良いかな。

 

8、ご自身はどのような性格だと思いますか?

     几帳面だと思いますが、おおらかでだらしないところもあります。だから、漢方医学の考え方が合うのだと思います。

  漢方医学の考え方って理路整然とした中に何か曖昧な面が存在し、その都度都合良くとらえてもOKみたいなおおらかさが

  ある様に思います。何でも自分に都合よく解釈するいい感じに適当な性格なのかなあって思います。

 

9、趣味や好きな事は何ですか?

  未だにLPレコードとかカセットテープで音楽を楽しんでます。ジャズやブルースが好きなジャンルです。ライブハウスに

  聞きに行ったりもします。フィルムで写真を撮ったりもします。アナログなことが好きです。レザークラフトやお酒も楽し

  んでます。